終戦間際に造られた海軍の極地戦闘機『震電』がゴジラに登場するそうです。
第二次世界大戦末期B-29対策の海軍の極地戦闘機ですね。如何に短時間に高高度に駆け上がるかがこの戦闘機のテーマと聞いています。名前から『易経』で直ぐ考えてしまうのですが、震電から震為雷䷲(震下震上)の雷光か、雷火豊䷶(離下震上)の盛大(隼が雉を獲る象だそうです)のどちらから付けたのではと勝手に思い込んでいましたが、日本人の優秀さと、そして、高い目標と心意気を感じ、本当の由来を調べました。
「震電」の由来は春秋左史伝の隠公九年に出てくる言葉のようです。「三月癸酉、大雨あり、震電す。」歴史的に見ると春到来を告げる春雷になりますが、漢字二文字のみの意味は「稲妻が光り雷が鳴ること」になります。海軍機は昭和18年以降、機種別に特定の漢字二文字を付与させて正式名としたそうです。防諜上の理由で気象、空、海、草花、光、星などの正式名称に改められました。(『易経』の八卦に想起し易いです)航空用戦闘機(甲戦)は風の由来で「烈風」「強風」など、遊撃用局地戦闘機(乙戦)は「雷電」「閃電」「紫電」「震電」など、偵察機や攻撃機は「天山」「晴天」「彩雲」などがあります。その他、海軍機でレーダー搭載の夜間戦闘機(丙戦)月光、爆撃機は「彗星」「流星」があります。海軍機の名称を付けた人は古典に詳しくロマンがありますね。
陸軍機は昭和16年以降に正式名と一緒に愛称が付与されました。「隼(正式名が一式戦闘機)」「鍾馗」「飛燕」「疾風」などがあります。
※鍾馗(鍾馗):京都の家屋の屋根に取り付けられている魔除けの「鍾馗さん」です。
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